「産科と婦人科
」掲載執筆論文
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「産科と婦人科」 第75巻 第7号 2008年7月1日発行 特集/Office Gynecologyの将来 Office Gynecologyの言葉の意味 発行所 株式会社 診断と治療社
要 旨 |
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医院経営 |
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診療システムは電子カルテを用い、診療内容の適格な記録・保存と受付・検査・会計のオンライン化による患者待ち時間の短縮に役立っている.診療設備は腹部・乳腺超音波装置、経膣超音波装置、子宮ファイバースコープ、コルポスコープ、レーザー手術装置、麻酔器、心電図、生体情報モニター、細胞組織診断用顕微鏡などである. インターネットのホームページは業者に頼らず作成し、開院後4ヶ月位して開設した.開設後20ヶ月余りで26,000件余りのアクセスがあった.若い女性は携帯電話でクリニックをネット検索することが多いようである. おわりに 私は2002年に広島県における若年子宮頸がんの動向とがん検診実施成績を調査して29歳以下の異形成発見率と上皮内がん発見率が急増していることを確認し、若年層への検診拡大必要性の根拠として論文、新聞などで啓蒙活動した 5).2004年4月に厚労省の指針が改正され、検診開始年齢は20歳まで引き下げられたが、検診間隔は2年になった.改正後は20代の検診受診者が増え、初回検診での異形成発見例が多くなったが、隔年の検診では不十分である. 異形成・上皮内がんはHPVの持続感染で発生することが知られており、20代に多い喫煙者、ピル服用者の中には軽度異形成が自然消退せず、高度異形成〜上皮内がんに進展する例が多いように思われる.10代後半と20代前半ではHPV high risk 群の感染率がクラミジアの感染率より高い傾向もうかがわれる. 広島市でもHPV感染を予防するワクチンの治験が実施されているが、子宮頸がんの予防を含めて、HPVワクチンが近い将来Office Gynecologyにどのように取り入れられるか、注目している . |
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文献 1)藤井恒夫・他:子宮頸部異形成および早期癌に対する保存療法としてのYAGレーザー円錐切除法.日産婦中四会誌 41:74−84,1992. 2)藤井恒夫・他:子宮頸部初期病変に対する妊孕性温存療法―その有用性と再発の検討―.産婦実際 50:631-636,2001. 3)藤井恒夫:円錐切除術は不妊の原因になるか.臨婦産 56:955-959,2002. 4)藤井恒夫・他:子宮体癌検診における内膜増殖症の検出感度に関する内膜細胞診と簡易吸引組織診との比較検討.日臨細胞誌 46 (suppl.1):108,2007. 5)藤井恒夫・他:広島県における若年子宮頸癌の動向と癌検診実施成績―29歳以下の若年層への検診拡大の必要性について―.日本がん検診・診断学会誌 11:86-91,2003. |
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